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広報しき 平成31年1月号

わたしたちの健康「年頭所感」

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埼玉県志木市

朝霞地区医師会会長 村山正昭(むらやままさあき)

新年明けましておめでとうございます。市民の皆さんにはつつがなく新しい年を迎えられたこととお慶(よろこ)び申し上げます。

昨年は第6次埼玉県地域保健医療計画で設置が決定されていた、高度急性期、急性期の増床病棟がいよいよ稼働しました。和光市では独立行政法人「埼玉病院」に、この地域で長年求められてきた地域周産期母子医療センターを中心に200床が新病棟として増床され、朝霞市では「朝霞台中央総合病院」が東洋大学キャンパス跡に移転するとともに「TMGあさか医療センター」として120床増床して新たなスタートを切り、新座市では「新座志木中央総合病院」が新病棟建築・耐震化工事中であり、増床の予定です。今までも、4市からなる埼玉県南西部消防本部管内での救急車地域内収容率は3次救急指定病院が無いにもかかわらず約80%と埼玉県内でも高い収容率を維持していますが、今後はより地元で完結出来る急性期医療を目指して行きたいと思っております。

次の第7次埼玉県地域保健医療計画では回復期、慢性期病棟の整備が検討されます。現在、近隣の富士見市、ふじみ野市、三芳町と合わせた6市1町で構成される埼玉県南西部医療圏地域医療協議会で検討・調整が進められています。

皆さんご存じの様に日本は高齢者人口の割合が急速に増加しています。埼玉県でも、私たちの住む埼玉県南部はこれから急速に高齢化率(全人口に占める65歳以上の人口)が上昇すると言われています。ちなみに、2015年度全国の高齢化率は26.6%、埼玉県24.8%、和光市16.8%、朝霞市18.6%、志木市23.1%、新座市24.1%でこの4市は比較的高齢化率が低いことがわかります。2025年度の推定値では、全国30.0%、埼玉県28.4%、和光市17.3%、朝霞市19.5%、志木市26.1%、新座市25.4%と言われています。このように高齢化の進む中、昨年もこのご挨拶でご説明したように、国は看取りも含めて、慢性期および高齢者医療に関しては出来るだけ入院医療から在宅医療(家庭の病棟化)に移行する意向を示しています。その目的を推進するのが「地域包括ケアシステム」で、昨年から運営主体が各市町村となりました。認知症を含め地域に生活する高齢者の方が住み慣れた地域で自分らしい生活を人生の最後まで送れるよう、住居・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供し、「安心・安全な地域」を実現するために4市はそれぞれ積極的に努力されています。

医師会では4市からの要請に基づき、介護・看護と医療を繋(つな)ぐ「地域包括ケア支援室」を引き続き運営しておりますが、今一つ利用頻度が増えていないようです。今年度は市民の方、介護事業者の方により「地域包括ケア支援室」の活動を知って頂けるように広報に心がけていくつもりです。

地域包括ケア支援室では、退院後在宅医療が必要な患者さんに、在宅訪問医療をする医師をご紹介します。また、介護者の方のご都合で介護施設のショートステイの利用をお願いしても患者さんが日常的に医療が必要な為に利用が出来ない場合は、在宅支援ベッドを利用した「レスパイト入院」のご紹介も出来ますので介護・医療で困った事があったらご相談いただけると幸いです。

近年、台風・地震など自然災害が世界的に多発しています。災害時の地域の医療の確保についても、医師会として4市と協定を結ぶと共に、埼玉県南西部地域災害拠点病院である「埼玉病院」と連携しつつ災害に備えての医療のシステム作りを推進していきます。
朝霞地区医師会は少子高齢化の時代、安心・安全の地域社会を発展的に維持実現するために、4市の市民の皆さんと共に今年も歩んで行きたいと思います。

本年が4市の市民の皆さんにとって希望と笑顔に満ちた一年となりますことを祈念して、新春のご挨拶といたします。

問合せ:【電話】048-464-4666

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