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広報しき 令和2年3月号

〈特集〉県内初のプロジェクトが進行中!子どもの足からつくる未来の健康

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埼玉県志木市

生涯にわたり健康的な生活を送るためには、子どもの頃から健全な身体を育み、正しい生活習慣を身につけることが大切です。そこで、市では平成31年度から小学生を対象に、県内初となる「足」に着目した子どもの健康づくりプロジェクトを実施しています。

『小学生期は、足部機能・骨格の発達の観点から、人生の中で最も重要な時期を迎えます。』
(志木市健康づくり市民推進協議会 会長 了徳寺大学 山下和彦(やましたかずひこ)教授)

■足の発達と健康な身体づくり
これまでも、子どもの発達や運動能力の評価のため、身体測定や体力テストが行われており、志木っ子は体力が低いことが確認されています。一方で、運動能力を支える足部機能や足部骨格の評価は行われてきませんでした。
そこで、市では、生涯にわたり健康的な生活が送れるよう、足部機能や足部骨格の発達の観点から、人生の中で最も重要な時期を迎える小学生期の「足」に着目した子どもの健康づくりプロジェクトとして、志木第四小学校3・4年生をモデルに、足部機能・骨格発達支援事業を4年計画で実施しています。

■志木っ子たちの現状
踵(かかと)や土踏まずを構成する骨の形や筋肉、靭じん帯たいなどの組織は5歳~12歳くらいまでに基本設計が完成します。骨や筋肉は、遺伝的な影響に加え、靴や運動からも影響を受けるため、踵や筋力、骨格形状などの評価を行うことが重要です。
プロジェクトの実施にあたり、昨年6月、児童約150人を対象に、ひざ下の筋力を測る足指力(そくしりょく)計測、腰回りの筋力を測る膝間力(しつかんりょく)計測、足裏にかかる圧力を測る足圧分布計測を行うとともに、爪のケアや運動習慣、靴の選択に関する調査を行いました。
調査結果から、足指が丸まっていたり、足指が地面に接地しない状態の子どもは全体の6割、扁平足(へんぺいそく)や踵(かかと)の骨格がうまく構成できていない子どもは約2割と高い割合で、課題があることがわかりました。
また、足指力(そうくしりょく)、膝間力(しつかんりょく)は理想的な発達状況にある子どもが多かった一方で、今後を注視したい子どもが1割存在しました。

■健康な「足」づくりに向けて
今回の調査の結果、足の状態が体力テストの結果にも関係することが確認できました(図1)。そこで、志木っ子たちの健康な「足」づくりのため、プロジェクトでは、特に「運動と柔軟」、「ケアの理解と実践」、「靴の履き方、選び方」、「爪の切り方」に取り組んでいます。
例えば、「運動」を改善させる要素として、関節可動域の拡大や足部の筋力アップなどが挙げられますが、その一つである関節可動域は、「足指じゃんけん」で確認できます。足指でグーを作ったときに、げんこつがしっかりとできない人は、足の指だけを曲げている状態です。手で足指がしっかり曲がるように、柔軟を取り入れることで、1~2か月で、げんこつができるように改善されます。
次に筋力アップという点では、つま先立ちや足首の柔軟が効果的で、土踏まずを作る筋力が向上します。また、タオルを足指で寄せ集めるような動作で足裏の筋力を鍛えるタオルギャザーやビー玉つかみなども有効です。
市では、プロジェクトを通して、これらの実践や児童・保護者、各学校関係者への積極的な情報発信・共有を行っています。

■事業2年目はより実践的に
今年度は、モデル校である志木第四小学校3・4年生を対象とした測定会を皮切りに、各小学校の代表者や担当者へプロジェクトの目的や概要、子どもの足部の発達のメカニズムを講演会形式で伝えるとともに、志木第四小学校の児童・保護者向けに、調査結果説明会などを行い、効果的なプロジェクトとなるよう取組の周知を図りました。
また、運動習慣を体験的に学び、健康的に生きる基礎を身につけるため、放課後志木っ子タイムでのポールを使った運動教室や、ミズノグループの専門コーチによる走り方教室を授業の中で開催するなど、本市ならではの取組を実施しています。
2年目以降は、1年目の実施結果をもとに、山下教授による授業の実施や、運動会にプロジェクトメニューを取り入れるなど、取組を掘り下げていき、足部発達の知識の向上や日常的なケアの習得などを目指しつつ、モデル校を拡大していきます。

●靴選びのポイント
・大きすぎず、小さすぎず足のサイズに合った靴
・足が前後に動かない・甲の高さが調整できる、ヒモやマジックテープがおすすめ ×スリッポンタイプなど
・靴底が指の付け根で曲がる ○付け根部分のみ曲がる ×全体が曲がる
・踵がしっかり支えられている ○押してもつぶれない ×押すとつぶれる

●爪の切り方
・指の形に切る
爪はつめ先まで。両端のとがっている部分は、ヤスリで外から内へ削る。
×バイアス切り…爪の両端を切るのは巻き爪の原因になる。
×深爪…爪があるから、指先が守られる。

問合せ:健康政策課
【電話】内線2479

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